軽度認知障害について

 こんにちは。中日新聞豊橋西部専売店 鳥居新聞店です。

 皆さん待望のゴールデンウイーク直前。お天気にはやや難有りの天気予報のようですが、楽しくお出かけできるといいですね。

 さて、連休ということで家族でお出かけや、田舎の実家に遊びに行くという方も多いのではないでしょうか。今日は中日新聞の生活・健康欄の記事をご紹介します。

4月27日付け中日新聞朝刊『な~るほど介護』より

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 最近物忘れが多い。なんてことは、私(40代)でもよくあることですが、その『物忘れ』が誰にもよくある瞬間的なものなのか、注意が必要な『認知症』の予兆なのか。見分けることはとても難しいようです。この記事に紹介されているのは『軽度認知障害(MCI)』についてです。軽度認知障害とは、簡単に言うと健常の人と認知症の人の「中間の状態」で、記憶力が低下するなどしていても、生活に支障の出ていない状態の人のことを言います。ただし、認知症になる数年前にこのMCIと診断されたケースが多いそうです。

 2025年には、今の1.5倍にあたる700万人が認知症になっているといわれている認知症。この軽度認知障害(MCI)を早期に発見、または予防することで、認知症を発症させない対策を取ることが可能なのだそうです。

 軽度認知障害(MCI)は、日常生活に支障の出る前に現れる為、本人の自覚は勿論周囲の人にとっても容易には気付けません。記事ではその症状と予防対策について触れています。

≪主な自覚症状≫

 ・人や物の名前が出てこない・新しいことが記憶できない・物の置き忘れ・複雑な内容が理解できない・集中力が続かない・イライラしやすい

≪主に周囲が気付く症状≫

 ・同じことを何度も言う・性格が変わった・物事に興味を示さない・「アレ」「ソレ」といった代名詞が多くなる・その場を取り繕うような会話をする

 あれ?こんなのうちも・・・。なんて思うことありませんか?

 違和感を感じていても本人はなかなか認められず、また周囲も問いただすことは難しい。無理強いをすれば頑なになってしまうこともあるでしょう。そんな時のために、簡単なクイズやゲームの形式でさりげなく調べることが出来るそうです。内容はこんな感じ。

 「昨日の夕ご飯は何を食べた?」

 「1分間で動物の名前いくつ思いつく?」

 家族と話をする中で出来そうですね。他に予防としては、「体操などの有酸素運動」「会話しながら歩く」「旅行や料理などで手順を考える」などの二つ以上の事を同時に行う作業や、「囲碁・将棋などのゲーム」「新聞・雑誌を読む」「日記や家計簿をつける」などの頭を使う作業を、日常的に継続することが大切なようです。

 環境の変化や体調の変化など、些細なきっかけで発症する認知症。その初期段階である『軽度認知障害(MCI)』は、進行を抑制することが出来る病気です。自分自身のことだからと思い込まずに、周りの人の気遣いの言葉や自身のふとした違和感を無視しないで、早めの対策を採ることが大切なようです。

 

 続いても本日 4月27日付中日新聞朝刊より『避難生活 弱者に重く』

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 避難生活の続く熊本地震の被災地では、避難所で暮らす高齢者へのケア不足が問題になっています。施設や自宅で暮らす認知症患者や介護を必要とする高齢者にとって、現状は大変厳しい状態となっている。避難所での集団生活がままならない認知症患者のケア、高齢者とその家族の状況を理解し手助けする場所も人も足りていない。介護施設によっては入居者全員が避難している場合もある。

 誰しもやがて年を取り、人の手助けを必要とするときが来るのだからと思いながら、介護はいつまでもデリケートで難しい問題に変わりがありません。既に目前の超高齢化社会。そこに立ちはだかる大きな問題が、今回の熊本地震でも垣間見えています。もし自分達が被災したとして、介護を必要とする家族をどう支えるか、支えながら自分達がどう潰されずに生活していくのかは、目を背けてはいられない課題のようです。