5月3日:今日は憲法記念日。
こんにちは。中日新聞豊橋西部専売店 鳥居新聞店です。
連休も折り返し地点となり、今日から後半ですね。お天気に恵まれた前半とやや心配な後半。皆さんはどちらでお出かけされているのでしょうか。もしくは家でゆっくりされているという方もお見えでしょうね。ご家庭それぞれの寛ぎ方で、家族の時間を有意義に過ごされている事と思います。
は!はたまた、『連休なんて関係ないわー!』と、お仕事なさっていらっしゃる皆様には、心からご苦労様です!
さて、ゴールデンウイークと一括りにされるこの連休ですが、皆さんこの連休中にある『祝日』の名前くらいは、全部言えますよね?
4月29日から始まって『昭和の日』5月に入って『憲法記念日』『みどりの日』『こどもの日』です。やや無理やりくっつけて長い休みにしちゃおうって感じが見えますが、毎年この時期を楽しみにしている方達が多いのですから、いい事でしょうね。
それでは、本日5月3日『憲法記念日』の新聞記事のご紹介です。
中日新聞朝刊:2面『いま読む日本国憲法』 連載4回
現政権下にて、急速かつ強引に改憲の流れとなっている『憲法第9条』ですが、今日の朝刊では多数の関連記事が掲載されています(2.3.7.26.27.30面)。
施行されて69年を迎える歴史ある憲法が、『現状にそぐわない。時代遅れで国際社会において、日本が必要な役割を果たす為に積極的な国際貢献が可能な憲法改正が必要である。』というような現政権の意見によって、憲法改正の動きは強引に推し進められつつあります。与党多数の国会にあっても、この夏に国会発議に持ち込む為、参院選後の賛成派数の伸びに注目される。憲法学者の違憲判断や一般の反対デモなどで知られるように、改憲反対の声も大きくなり激しく議論されています。これまでも議論はありましたが、ここまでの盛り上がりは初めてではないでしょうか。それだけ、日本の立場や国際情勢が変わってきたということでしょう。
誰もが小中学生の頃に触れた事のある『憲法9条』のシンプルな平和への誓いを、いま読み返してみてどのように感じるでしょうか。
『国際紛争を解決する手段として、(国権の発動たる戦争と武力による威嚇または武力の行使は)永久に放棄する』
そして、そのための
『陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない』
潔く明確なこの一文(一項・二項)をもって、日本は戦争を放棄しているわけです。二度と過ちを犯さないと、憲法をもって国が国民に誓っているわけですね。なんだか胸を打ちませんか?
憲法は難しいと考える人は、私を含めてたくさんいることでしょうが、国の基盤である憲法に『全く興味なし!』では、知的日本人の矜持が廃ります。(←大げさ?)たとえば斜め読みでも、拾い読みでも一度触れてみては如何でしょう。
ここ数年話題のベストセラーに『日本国憲法』(小学館刊)があります。コンビニでも販売されている540円(写真は消費税増税前)の憲法本です。1982年に発行されて以来、92万部のロングセラーとなっている本ですが、改憲が話題になり再び脚光を浴びています。細かな注釈が無い代わりに、大きな活字と写真で構成され、全ての漢字にルビが打たれており、世代を問わず読める編集となっています。
憲法の拡大解釈や特別措置によって、『軽視』されているとされる『憲法』がどんなものか。その憲法が『軽視』されていいものなのかどうかを、実際に読んで考えてみるには手頃な本ですね。
※残念ながら『日本国憲法』小学館刊は、中日新聞専売店では販売しておりませんので、お近くのコンビニもしくは書店にてお問い合わせください。
続けて今日の『中日春秋』
こちらでも、憲法記念日にあわせて『たまどめ』(高橋留理子著)が紹介されています。
読んでいただければわかりますが、著者の母親もまた戦争未亡人。(※こちらも中日新聞専売店ではお取り扱いありません)
『たまどめ』には、愛する人を戦地に送る、切実な願いと祈りが込められている。針がうがつ穴より少しだけ大きな玉止めが、命の盾になってくれるなどという思いが、どれほどにその時代にあって切ない願いだったか思うだけで震えます。そして、平和を守って欲しいと願う声への『誓いの結実=大きなたまどめ』が『憲法9条』ではないかとあります。もし9条の改憲がなされた時。それが平和を留める『たまどめ』を更に大きくするものなのか、または脆く解いてしまうものなのか。
この連休中に平和に遊ぶ子供達が、数十年後、数年後か。戦地に赴かないとも言い切れない。それが必要なことなのか、そうでないのか。憲法について考えるのは難しくても、大切な人を想うことなら難しくはないですね。