震災 3月11・12日
こんにちは。中日新聞豊橋西部専売店 鳥居新聞店です。
寒の戻りでまた寒い日が続いていますが、梅園の梅は咲き誇り、河津桜は陽射しを浴びて濃いピンク色の花弁を綻ばせる時期になりました。春本番も間もなくですね。
そんな3月13日ですが、震災から5年を数えた3月11日。そして12日。
多くのメディアが取り上げる中、今日の中日新聞1面でやや小さく続けて取り上げられているのが、3月12日の長野県栄村を中心に襲った震度6強の大地震『長野県北部地震』です。※長野・新潟県境。震度5は長野県・新潟県・群馬県に渡った。
東日本大震災の翌日ということもあり、当時はその地震の発生を知らない人も少なくありませんでした。
まだ夜明け前の『午前3時59分』。過疎化も進む雪に埋もれた小さな村を襲った大地震。道路は断絶し、家屋は倒壊。被災地域住民の、まさに90%が避難。また、地震による雪崩でライフラインの多くに障害や絶望的被害を被り、交通網はそのほとんどが絶たれた状況に。救援を求める声が雪に阻まれる中、孤立した村に救援が届くまで過酷な状況が続きました。
私は長野県の南部で生まれたので、写真で見るほどの積雪は子供の頃以来体験していませんが、それでも3月の中旬までは長野県の山間部や北部にはまだ雪が多く残り、年によってはまだ降雪があります。この時期に家屋の倒壊などで被災した方々の苦境は想像を絶したことでしょう。そんな中で、村内の防災(消防)活動が多くの人々の支えになり、また他県(東日本大震災の影響から関西各県派遣多数)からの多くの災害派遣により4月上旬には、一部を除いて避難解除と5月に仮設住宅入居にこぎつけています。
東北と長野県と、距離も離れ環境も海沿いと山間部という場所で、1日違いで起こった大地震。被災した方々の状況もまた違うことと思いますが、地震大国日本に住む身としては忘れずにおきたい災害の一つです。同時期に2地点で大規模地震という事態は、決してありえないことではないという危機感を与えてくれました。
※当初『東北関東大震災』からこの震災を含め『東日本大震災』と変更。
愛知県も大地震がいつ起きても不思議ではないといわれ続けている地域です。東海地方は東海地震の発生源になる『駿河トラフ』と、南海地震・東南海地震を引きおこす『南海トラフ』という、二つの境があります。確かに、三河地方は地震発生源の真上にあると言っても過言ではないでしょう。それなのに、何か起きてからでは遅いと分かっていながら、なかなか自分の事に置き換えて備えられないのが油断というものでしょう。こうして体験した方々の肉声を聞き、語られる熱い言葉に触れられるうちに備えを始めてみては如何でしょうか。